インフルエンザの初期症状で熱が出ないこともある?原因は?
インフルエンザの流行が話題になってくる季節です。
風邪とは明らかに違う高熱が特徴ですが、インフルエンザに感染しても熱が出ないことがあるのをご存知ですか?
子供は熱がないと普段通りに生活してしまい、気が付いた時には重症化してしまうだけでなく、感染を広げてしまうことになります。
頭痛や倦怠感など感じにくい子供への対処法はどうしたらよいのか、確認しておきましょう。
インフルエンザの初期症状は熱が出ないこともあるの?
高熱が特徴のインフルエンザですが、熱が出ないこともあります。
それには主に3つの原因が考えられますね。
予防接種を受けた
インフルエンザの予防接種は、その年に流行するインフルエンザウイルスの型を予想して作られます。
だいたい初秋あたりから接種することを勧められますが、効果が出るまでワクチンを接種して1か月ほどかかります。
予防接種を受けるとインフルエンザに感染しないとよく勘違いされますが、インフルエンザワクチンを接種することで「症状を軽く済ませることができる」というのがインフルエンザの予防接種です。
特に重症化しやすい子供や高齢者に接種を勧められますが、「症状を軽くすることができる」ので熱もあまり上がることなく終わってしまうのです。
市販の風邪薬を飲んだ
高熱が出る前に風邪と勘違いしてしまい、市販の風邪薬などを飲んでしまった場合です。
市販の風邪薬(総合感冒薬)は風邪の色々な症状を一度に治すために様々な効果のある成分が配合されています。
その中には解熱作用のあるものもありますので、熱が上がらないのです。
発熱する力がないため
高熱が出るためにはたくさんのエネルギーをつかいます。
病気のときに熱を必要とするのは免疫機能を高めるためです。
この熱はどこで作られているかというと、実は筋肉です。
高熱が出たとき、ぶるぶると震えた経験はありませんか?
これは全身の筋肉を震わせることで熱を作っているからです。
このため、筋肉が少ない、筋肉が震える力がないなどの理由で熱を作り出すことができない場合があります。
熱が出ない場合はどうやって風邪と見分ければ良い?
特徴的な高熱が出ない場合、どうやってインフルエンザだと判断するのでしょうか?
この場合は以下のことに気を付けてください。
悪寒や倦怠感がある
これもインフルエンザの初期症状の一つですね。
いつもとは違う寒気や全身の倦怠感があるときは気を付けましょう。
筋肉痛や関節の痛みがある
こちらもインフルエンザの症状です。
体の節々が痛いと表現されます。
安静にしていても脈が速い
熱が上がっているとき、全身がどくどくと脈がうつ経験はありませんか?
免疫機能を高め、全身にウイルスと戦う物質を送り出すためです。
症状を伝えることが難しい小さなお子さんでもわかりやすいのではないでしょうか?
インフルエンザかもしれない時はどうすれば良い?
インフルエンザかもしれないとわかったら、病院を受診しましょう。
インフルエンザ薬は医師の処方箋がないと手に入れることはできないからです。
ですが、熱があまり上がらないインフルエンザの場合、体内にインフルエンザウイルスが検査で判定できるほど増えないこともあります。
ですが、インフルエンザ薬は発症から48時間以内に飲み始めなければ効果はありません。
とにかく、医師に相談したほうがよいでしょう。
家庭での過ごし方ですが、水分補給と安静を心がけましょう。
インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスを殺す力があるのではなく、ウイルスの増幅を抑える働きがあります。
ですから、インフルエンザ薬を飲めばすぐによくなるわけではありません。
あとは安静にして、体力が回復するのを待ちましょう。
まとめ
高熱が有名なインフルエンザですが、熱が出ないこともあるというのは驚きましたね。
ですが、熱の出ないインフルエンザもあるということを知っておくと、重症化を防げますし、家族に感染が広がることもありません。
インフルエンザは予防が大切な流行性の病気です。
しっかり予防して、冬を乗り切っていきましょう。
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