ロタウイルスの赤ちゃんについて!便の色や嘔吐の特徴は?
ほぼすべての乳幼児に感染するといわれているロタウイルス。
ロタウイルスは下痢や嘔吐の症状が特徴の病気ですね。
ただ、ロタウイルスについては知っているという方でも、詳しい症状の特徴などを知っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、ロタウイルスにかかった赤ちゃんの便や嘔吐の特徴についてお話したいと思います。
ロタウイルスの赤ちゃんの便や嘔吐の特徴は?
秋から冬にかけてかかることの多い胃腸炎、ロタウイルス。
ロタウイルスはとても感染力が強く、免疫のない乳幼児は6ヶ月~2歳までにかかることが多いです。
経口感染の病気で、1~3日の潜伏期間を経て、初期症状である下痢が始まります。
ロタウイルスは水のような下痢が多量にでるのが特徴で、便の色は白っぽい色をしており、白色便性下痢とも呼ばれています。
便が白くなってしまう原因は、ウイルスの影響で胆汁がうまく分泌されず、便に色をつけることができないためです。
他にも激しい嘔吐や37度程度の微熱の症状があらわれることがあります。
嘔吐については、ロタウイルスにのみ現れるような目立った特徴といえるものはなく、激しい嘔吐というのが特徴ですね。
これらの症状は時には合併症を引き起こし、場合によっては命を落としてしまうようなケースもありますが、ワクチンをあらかじめ接種しておけば、感染したとしても症状が軽く済みます。
黄色や緑色の便、変わった臭いの便は大丈夫?
先ほど、ロタウイルスに感染した場合は、白い色の便がでるということをお話しました。
けれど実は、黄色や緑色の便がでる場合もあるのです。
まず、赤ちゃんの便が黄色くなるのは、母乳やミルクのせいです。
特に母乳を与えている場合には、このような黄色い便が出る場合がよくあり、心配するようなことではありません。
また、緑色の便の場合も心配はいらず、これは胆汁が緑色に変色したためにでる便です。
これらはロタウイルスだからというわけではなく、健康な時でも出ることがあります。
赤ちゃんの便は大人が考えるよりもカラフルなものが多いのです。
便の状態はどうなれば治ったと考えて良いの?
便の回数も色も、ロタウイルスに感染する前と変わりがない状態になれば治ったと考えてもいいでしょう。
ただし、症状が治まって治ったと感じた場合でもウイルスは1~2週間は便に出続けていますので、注意が必要です。
おむつを替える時には使い捨て手袋をし、手洗いを念入りに行なうなど、二次感染防止に努めましょう。
また、おむつを処理する際もウイルスが飛び散らないように袋で密閉し、捨てるようにしましょう。
ロタウイルスはアルコールで消毒しても効果がありません。
次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒するようにしましょう。
もしも衣服についてしまった場合は、衣服を洗濯機で洗う前に10分ほど次亜塩素酸ナトリウムを薄めた水につけておくようにしましょう。
そのまま洗濯機で洗ってしまうと、後から洗った洗濯物にウイルスがついてしまいますので、気を付けましょう。
なお、こういった注意点は嘔吐に関しても当てはまりますので、同様の対処をするようにしてくださいね。
まとめ
ロタウイルスに感染した赤ちゃんの便の色についてお話しましたが、いかがでしたか?
ロタウイルスに感染すれば白い便になることが多いですが、これはウイルスのせいなので心配いりません。
また、便が黄色や緑色をしている場合がありますが、こちらは健康な状態でも見られる症状なので、こちらも心配はいりません。
便が普段通りの回数や柔らかさになれば、ロタウイルスが治ったと判断してもいいでしょう。
ただし、症状が治まってもまだウイルスは便の中に含まれています。
そのため、おむつを替える時に手についてしまわないように使い捨て手袋を使うなどして気を付けましょう。
もちろん石鹸での念入りな手洗いも欠かすことはできません。
大人がロタウイルスに感染する場合の多くは子供からの感染ですので、注意が必要です。
赤ちゃんが1日も早く元気になりますように、お大事になさってください。
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