ロタウイルスの大人の症状に胃痛や熱、吐き気はある?
お子さんがいる家庭ではなじみのあるロタウイルスですが、大人が感染するとはあまり聞かないかもしれませんね。
しかし実は、大人でも感染することがあるんですよね。
ただ症状が軽かったり、思っていたような症状ではなかったりして、ロタウイルスだと気が付かない方や、はっきりと分からない方も多いのではないでしょうか?
熱や吐き気、下痢、胃痛などがあるけれど、ロタウイルスなのか良くわからないということはよくある事かと思います。
そこで今回は、大人のロタウイルス胃腸炎の症状について触れていきたいと思います。
大人のロタウイルスの症状に熱や吐き気はあるの?
ロタウルス胃腸炎は、別名ではよく嘔吐下痢症といわれています。
その症状はよく発症する子供の場合、主に激しい嘔吐と下痢、そして熱ですね。
もちろん同じウイルスですから、大人が感染しても同じような症状が出てきます。
ただ、大人は子供に比べて免疫力が高く、一般的に子供ほどの症状が出ることは稀です。
また、大人になるまでの間にロタウイルス自体にも何度も感染しているはずですので、その分ウイルス自体に対する免疫も出来ていると考えて良いでしょう。
こういったことから、大人の場合も子供と似たような症状は出るものの、子供に比べれば大分軽い形での発症となるケースが多いと言えます。
例えば、激しい嘔吐はなく吐き気だけですむことも多いですし、熱はすぐ下がったり微熱であることが多いです。
ただ、大人のロタウイルスの症状は免疫力や体調などによる個人差が大きいので、必ず軽い症状で済むわけではありません。
また、ロタウイルスに感染しても、ロタウイルスの症状すべてが出るとは限りませんので注意してくださいね。
胃痛の症状が出ることはある?
それでは、胃痛についてはどうでしょうか?
実は胃痛も、ロタウイルス胃腸炎でよくある症状の一つです。
これは大量のロタウイルスが胃腸の粘膜などで増殖を繰り返しているためで、胃の粘膜が荒れてしまうことも原因としてあげられます。
この胃痛の症状については、発症後すぐに出現することも多く、「胃がむかむかする」「胃がもたれる」「なんか気持ち悪い」といった症状から、徐々に胃痛になっていくことが多いですね。
元々胃腸炎というくらいですので、胃腸の症状はある程度出てきてもおかしくないと考えておけば分かりやすいかと思います。
他にどんな症状が出ればロタウイルス疑い?
ほかにロタウイルス胃腸炎の症状で特徴的な症状といえば、白い下痢です。
普通の水のような下痢とは違って、米のとぎ汁のような下痢といった感じですね。
なぜこのような白い下痢が出るのかというと、それはウイルスが腸内で増殖するためです。
腸管内で増殖したウイルスは、便に色をつける物質を出す臓器にも影響を及ぼしてしまうために、結果として白い便となって出てくるわけですね。
ですので、嘔吐や下痢の症状があり、白い便が出ているのであれば、ロタウイルスを疑っておくと良いでしょう。
まとめ
ロタウイルスは大人でも子供からうつるなど、比較的感染しやすい病気です。
ただ、感染しても自分では気づかないこともありますので、その点は注意が必要ですね。
特に小さなお子さんをお持ちの場合、気づかなかったとしても子供にうつしてしまう可能性があることを常に頭に入れておきましょう。
また、大人だと症状が軽く済むからといって、甘く見るのは大変危険です。
体力や免疫力が落ちているときは大人でも重症化しますし、一度に大量のウイルスを体にとりこんだ場合などは特に注意が必要です。
乳幼児のいるご家庭であれば、子供さんが感染した場合、看病する家族が感染してしまわないようにしっかりと嘔吐物や下痢などの処理を行いましょう。
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