ロタウイルス胃腸炎にかかったら保育園はどうする?対処法や注意点は?
春先から流行するロタウイルスが原因のロタウイルス胃腸炎ですが、小さいお子さんがいる家庭では「嘔吐下痢症」といった方がなじみがあるかもしれませんね。
赤ちゃんが集団生活している保育園などでは流行すると、集団感染を起こすほど感染力が強いことでも知られています。
こういったことから、子供がロタウイルス胃腸炎にかかったら保育園はどうすれば良いのか気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ロタウイルス胃腸炎にかかったら保育園はどうすれば良いのか?対処法や注意点なども含めてご説明していきたいと思います。
ロタウイルス胃腸炎の診断がついたら保育園は休むべき?
感染力が強く集団感染をおこすロタウイルス胃腸炎ですが、実はインフルエンザとは違い登園禁止になる感染症ではありません。
つまり、医療機関でロタウイルス胃腸炎だといわれても、絶対に休まなければいけないというわけではないわけです。
しかし、激しい嘔吐や下痢が主な症状で、場合によっては熱も出ることがあり、とても登園させようとは思える状態ではないでしょう。
とくに生後3か月以降は、お母さんからもらった免疫がなくなり、ロタウイルス胃腸炎に初めて感染すると重症化しやすくなります。
体の小さな赤ちゃんは、脱水になりやすく、病状が急変しやすいので、仮に様子が元気だとしても自宅でしっかりと休ませるようにしましょう。
保育園にお休みを伝える際にはどのように伝えればよいの?
保育園にお休みを伝える際は、必ずロタウイルス胃腸炎であることを伝えましょう。
また、嘔吐や下痢をした場所は消毒をしなければならないので、前の日に保育園などで嘔吐や下痢をしていた場合は、そのことも伝えておくと良いですね。
なぜ伝えておく必要があるのかというと、ロタウイルス胃腸炎の患者の排せつ物には、大量のロタウイルスが含まれるためです。
感染力自体も非常に強く、ロタウイルス胃腸炎自体が完治しても1週間程度はウイルスが排出され続けるので、しっかりと対処しなければ感染を拡大させてしまいます。
保育園で大流行してしまっては一大事ですから、あらかじめ保育園側に伝えておくことで対処をしっかりと行ってもらうようにしましょう。
いつから保育園に行っても良い?
さて、いつから保育園に行っても良いのかということですが、ロタウイルス胃腸炎自体は登園禁止になる感染症ではないので、基本的には保護者が判断することになります。
しかし保育園での集団感染を防ぐため、その保育園ごとにロタウイルス胃腸炎の登園基準が決められていることもありますので確認をしておきましょう。
お休みの連絡をする際に、合わせて確認しておくとよいですね。
登園の基準として間違いないのは、発症してから1週間程度経った後でしょう。
ロタウイルスに感染した後は、発症から1週間程度便中にロタウイルスが排出され続けるので、その期間を避けるというわけですね。
症状としては、嘔吐と下痢が落ち着き、食欲や機嫌に問題なければ登園出来ると考えて良いかと思います。
ただロタウイルスに限らず、感染症にかかった後というのは、見た目よりも体力がかなり落ちている状態です。
免疫力も十分に感染していないため、普段はかからないようなウイルスや細菌に感染してしまうこともあります。
そのため、仮に登園できるようになったとしても、最初は出来るだけ無理に動かないようにしておき、帰宅後も様子を見てあげると良いでしょう。
まとめ
今回は、ロタウイルスの保育園に関するお話をしてきました。
初めての育児だと、保育園に関わることというのはなかなか分からないことも多く、困ることも多いですよね。
ぜひ今回お伝えしたことを参考にして頂ければと思います。
また、赤ちゃんの月齢によってはロタウイルスのワクチン接種も出来ますので、考えている方はかかりつけの医師と相談してみてくださいね。
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