ロタウイルス胃腸炎の食事について!ポイントや注意点は?
激しい下痢や嘔吐がでるロタウイルス胃腸炎ですが、回復するためには食事が大きなカギになってきます。
発症してすぐからお腹の調子が良くない状態が続くので、どんな食事をとればいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
今回は、そんなお腹の風邪といわれることもあるロタウイルス胃腸炎の時に、食べてほしいメニューや食べるときに注意したいポイントをご紹介します。
ロタウイルス胃腸炎の時に食事は食べても良いの?
ロタウイルス胃腸炎でお腹の調子が悪いとき、食事についてどうすればいいのか悩みますよね。
ロタウイルスの症状で食事がとれなくなることがあるのは、激しい嘔吐や吐き気があるときではないでしょうか?
もちろん、症状がひどい時に無理に食べる必要はありません。
吐き気が強いときはとても食べ物は食べられないでしょうし、無理に食べても吐いてしまいます。
また、嘔吐することで体力が奪われたり、体に必要な電解質も出てしまったりと、回復を妨げてしまうことにもなりかねません。
しかし、下痢や嘔吐で失った水分や電解質を補給しなければ、体の脱水症状が進みます。
そのため、まずは「食べ物」よりも「飲み物」を最優先して摂りましょう。
飲める物を飲んでかまいませんが、できれば電解質を含んでいるイオン水がよいでしょう。
どれを選んで良いのか分からないという場合は、市販のスポーツドリンクで大丈夫ですよ。
なお、イオン水は自宅にあるものでも簡単に作ることができます。
水1リットルに砂糖40グラムと塩3グラムを溶かせば完成ですよ。
もう一つ大切なことは温度です。
冷たいものはお腹が刺激されて嘔吐や下痢を起こしやすくなりますので、人肌くらいがちょうど良いでしょう。
嘔吐や吐き気が治まり、下痢も少しずつ落ち着き、回数も減って食欲があるようならば、固形物を食べ始めても良いかと思います。
その際には、必ず消化の良いものを選びましょう。
飲み物もそうですが、いつ食べるのかが大切になってきます。
吐いてすぐは胃が刺激された状態ですので、食べ物が入ってきても受け付けませんので、時間をおいて少しずつ回数や量を増やして食べてみてくださいね。
どんな食事を食べれば良い?
食べる際のポイントはお分かりいただけたと思いますので、ここでは具体的にどのようなメニューがよいのかご紹介しましょう。
水分が大切だということは先ほどお話しましたが、食べ物でもまずは水分の多い消化の良いものから始めることが大切です。
ポタージュ状のものから始め、3分がゆ、リンゴのすりおろし、野菜スープの柔らかくなった具やよく煮込んだうどんなど、消化の良いものを少しずつ食べましょう。
こちらも先ほどお伝えした通り、冷たいものよりも温かいものを選んでください。
普通の食事に戻すまでは、時間をかけて行った方が回復も早いといわれています。
特に乳幼児は、初めての食材を食べさせることや離乳食を進めることを避けるのはもちろんのこと、離乳食の初期や中期ならばお休みしてもよいかもしれません。
欲しがるようであれば、離乳食初期の全粥から少しずつ慣らしていきましょう。
しかし乳幼児が体調の悪いときというのは、飲み物を与えることも大変な事が多いです。
なかなか看病も大変になることが多いですので、出来れば予防接種を受けておいて、症状がひどくなるのを防いでおきたいところですね。
その他に注意しておきたいことはある?
その他の注意点ですが、ロタウイルスで症状がひどい際に避けておいた方が良い食べ物というものがあります。
まず、柑橘系の果物は嘔吐をしやすくなるので避けましょう。
これは固形物に限らず、例えば果汁の含まれるジュースなども避けた方がよいです。
そして、こちらは当然ですが消化に悪いものも避けておくのが良いでしょう。
具体的には牛乳や卵など、脂肪の多く含まれるものです。
固いものや刺激物は避けることはもちろんですね。
これはノロウイルス感染症に限った話ではありませんが、栄養があるからといって、必ずしも体によいというわけではないということを覚えておくとよいでしょう。
まとめ
今回お伝えしたように、ロタウイルス胃腸炎の際の食事は、まずは水分をとることが第一だと覚えておくのが良いですね。
食事は、水分多めの食べ物から少しずつ固形物を増やして、食べるタイミングや回数に気を付けてとりましょう。
時間をかけて食事を戻していくことで、胃腸に負担をかけることなく、回復を助けることになると思います。
乳幼児から大人まで誰もが感染するロタウイルス胃腸炎ですので、回復の助けになる食事をぜひ覚えておいてくださいね。
おすすめ記事