ロタウイルスワクチンの予防接種後の副作用に下痢や嘔吐はある?
子供の予防接種を受ける際には、副作用について不安になる方も多いかと思います。
ロタウイルスワクチンは接種の時期が早く、ほかの予防接種のスケジュールとの兼ね合いもあるので、今起こっている症状が副作用によるものなのか気になるという方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そんな副作用かどうか見分け方や、接種後に嘔吐や下痢がおこったときどうすればいいのかなど、ロタウイルスワクチンの副作用について説明していきたいと思います。
ロタウイルスワクチンの予防接種に下痢や嘔吐の副作用はある?
ロタウイルスの予防接種の副作用ですが、一般的には下痢や嘔吐のような症状があるといわれています。
ロタウイルスのワクチンは、生ワクチンといわれるもので、ロタウイルスの毒素を弱めたものを口から飲み込んで接種する方法です。
お腹に直接ワクチンを入れることになるので、敏感な赤ちゃんは吐いてしまったり、お腹を壊してしまったりするというわけですね。
もともと体に必要のないものが入ってきたときは外に出そうとする働きがあるので、ある意味当然といえば当然の反応だといえるかもしれません。
家に帰ってから下痢や嘔吐があった場合でも、飲んだワクチンの効果がなくなるわけではないそうです。
また、この副作用の症状は通常3日以内に回復するので、ひどくなければ安静にしつつ様子をみて良いでしょう。
予防接種後に下痢や嘔吐の症状が出た場合の見分け方は?
とはいえ、予防接種後に下痢や嘔吐があった場合、副作用なのか病気なのか、判断が難しいこともあると思います。
ただ、病気の鑑別は一般人には困難ですので、どんな症状の時に病院に行くべきか?を見ていきましょう。
ポイントとしては、下痢や嘔吐の症状の特徴をチェックすることですね。
下痢の場合、下痢便の色が白っぽい米のとぎ汁のような色だったり、イチゴジャムのような便が出た場合、下痢自体がひどい場合に再受診をすると良いでしょう。
嘔吐については、嘔吐が激しく続き、水分をとることができないといった時に再受診すると良いかと思います。
また、お腹を痛がる様子や、普段と違った様子があるときもやはり再受診をしてください。
先ほどもお話しましたが、ロタウイルスの予防接種後に起こる副作用は、一般的に3日以内には症状が治まると言われています。
ロタウイルスワクチンを接種する乳児期は、ミルクをはき戻すことも多く心配になるかと思いますが、機嫌がよく食欲が普段と変わらないようならば、ひとまずは自宅で様子をみておくと良いでしょう。
下痢や嘔吐の症状が出たらどんな風に対処すれば良いの?
ロタウイルスの予防接種後に下痢や嘔吐が出た場合、まずは脱水が起こらないように水分補給を行いましょう。
繰り返し下痢や嘔吐が続くなどのひどい脱水状態でない限り、水分補給は母乳など普段飲んでいる飲み物でかまいません。
ただ、嘔吐した直後だとまた吐き戻してしまうこともありますので、時間をおいて少量ずつ与えましょう。
また、ロタウイルスワクチン接種後は便中にウイルスが排出されていますので、いつもよりおむつ替えの後の手洗いをしっかり行うことが大切ですね。
また、口から接種する関係上、吐しゃ物にもウイルスが含まれている可能性があります。
吐しゃ物や下痢便中に含まれるウイルスによってノロウイルスに感染してしまう可能性は低いといわれていますが、気になるときは塩素系ハイターで消毒するとよいでしょう。
あとは、ウイルスは熱にも弱いので、煮沸したりアイロンをかけたりするのもよい方法ですね。
ロタウイルスワクチンは数回接種することになりますので、次回の予防接種の際にはかかりつけの医師に下痢や嘔吐のことを報告し、気になるときは相談しましょう。
まとめ
ロタウイルスワクチンの予防接種後の副作用についてみてきましたが、基本的には気にし過ぎる必要はありません。
副作用は親としては心配かと思いますが、基本的には仮に副作用が出たとしても、軽い症状で済むことがほとんどかと思います。
ただ、もしも症状がひどい、3日以上経っても治まらない、何か様子がおかしい・・・といったことがあれば、すぐに病院を再受診するようにしましょう。
その場合、予防接種による副作用以外の症状の可能性も高いですので、しっかりと診てもらった方が良いかと思います。
いつも赤ちゃんと一緒に過ごしているお母さんが一番変化に気が付きやすいと思いますので、予防接種の後は自宅で出来るだけ様子を見てあげてくださいね。
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