ノロウイルスの治療は大人と子供で違う?食事や食べ物は?
冬はノロウイルスの流行る季節ですよね。
大人でも子供でも感染リスクが非常に高いので、親子ともにかかってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなノロウイルスですが、治療や治療中の食事や食べ物は、大人と子供で違いがあるのでしょうか?
今回は、これらの違いがあるのかどうかに関して、お話していきたいと思います。
ノロウイルスの治療は大人と子供で違う?
ノロウイルスは冬の食中毒で、感染し発症すると激しい嘔吐や下痢の症状があらわれます。
そして、ノロウイルスの場合は大人も子供も対症療法での治療のみとなります。
なお対症療法とは、下痢や嘔吐の原因となっているウイルスや菌を退治するのではなく、それらによって引き起こされた辛い症状を和らげる治療のことをいいます。
では、なぜ大人と子供で治療内容が同じなのでしょうか?
それは、ノロウイルスに効果があるとされる薬が今のところ開発されていないためです。
ですから、大人も子供も対処療法での治療をすることになるわけですね。
大人も子供も、ウイルスは体外へ出した方がいいので、下痢止めは服用してはいけません。
後ほど詳しくお話しますが、脱水症状に気をつけ、水分補給をこまめに行なうようにしましょう。
特に乳幼児は脱水症状になりやすいので、注意が必要です。
ノロウイルスの際の食事はどうすれば良いの?
実は、ノロウイルスにかかった際、どのような食品を食べるのかによって回復が早いかどうかが決まります。
適切な食事をして、1日も早く回復できるようにしましょうね。
基本的には、胃腸に負担がかからない食品を口にするように心がけてください。
脂肪分が多く含まれるから揚げなどは控え、お菓子や炭酸飲料などのジュース、食物繊維が豊富なものも避けるようにしましょうね。
適している食事は、おかゆやうどん、野菜スープ、ヨーグルトなどです。
特にヨーグルトはおすすめで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が善玉菌となって、腸にやさしく働いてくれますよ。
冷蔵庫から出したすぐのものは冷たいので、少しおいてから食べるといいでしょう。
そして、症状がおさまってもしばらくこのような食事続け、徐々に普段の食事に戻していきましょうね。
その他に注意したいことはある?
症状がひどい場合は、胃腸に負担をかけないために水分補給を最優先に行なうようにします。
脱水症状を予防するためにも、とても重要です。
おすすめは経口補水液やスポーツドリンクで、スプーンを使ってひと口ずつ、5~10分おきに飲むようにしましょう。
脱水症状はそのままにしておくと意識障害や血圧の低下、けいれんなどを引き起こし、ひどい場合は命に関わることもあるので、注意が必要です。
ですので、もしも水分補給がうまくできない場合は、病院を受診するようにしましょうね。
私の主人はひと口でも水を飲むと嘔吐を繰り返してしまっていたため、病院を受診しました。
すると、点滴の針が入らないほど脱水症状が進んでいると言われ、驚いたのを覚えています。
大人ですらこういった状況なのですから、自分の症状を思うように話すことができない小さな子供は、親がよく注意して見てあげるようにしてあげてくださいね。
まとめ
ノロウイルスは効果的な薬が開発されていないため、大人も子供も同じ対処療法での治療となります。
嘔吐や下痢で水分を失いますので、水分補給をこまめに行なうようにしてください。
そして、食べ物にも気をつけなければいけません。
油ものや食物繊維の多いもの、刺激の強いものなどの、胃腸に負担がかかるものは避けましょうね。
症状が治まった後も、しばらくはこのような食事を続け、少しずつ普段の食事に戻すということも、とても大切です。
少しでも早く回復できるよう、適した食事を心がけましょうね。
お大事になさってください。
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