インフルエンザの初期症状に腹痛や腰痛、倦怠感は含まれる?
風邪と似たような症状が出るインフルエンザですが、よく知られている高熱や頭痛などの特徴的な症状はよく知られています。
しかし流行しているインフルエンザのウイルスの種類によっては、腹痛や腰痛など特徴的ではない症状から出ることもあるようです。
子供がかかりやすい別の病気と見分けるために、それぞれの特徴と対処法を確認していきましょう。
インフルエンザの初期症状に腹痛や腰痛はある?
インフルエンザのイメージといえば高熱ですが、実はその年に流行するウイルスの型でその症状は少し違っています。
インフルエンザB型は、腹痛や下痢など消化器に症状が出るタイプのウイルスです。
このB型インフルエンザが流行すると、初期症状に腹痛があります。
ですが、お腹が痛いからと言ってすぐにインフルエンザだ!と思いませんよね。
初期症状として腹痛が1番最初に出たとしても、その後、インフルエンザの症状として有名な高熱も伴ってきます。
また、インフルエンザは流行性の病気なので、だいたい流行りだしたらいろいろな場所で話題になってきます。
「今年は○型のインフルエンザが流行っている」や「お腹の風邪からインフルエンザになるらしい」など、幼稚園や小児科などから情報を得ることでインフルエンザかどうかの判断もしやすくなります。
また腰痛ですが、こちらも腰痛だけからインフルエンザであるとは判断できません。
インフルエンザの症状である、関節痛(節々の痛み、筋肉痛のような痛みと表現されます)や全身の倦怠感(異常なだるさ)から腰痛という症状につながっていることになりますが、こちらも高熱を伴うことにより、インフルエンザである可能性が高いと判断できます。
なぜ腰痛、倦怠感が出るの?
増殖した大量のウイルスと戦うために免疫機能が働くのですが、このときに様々な物質が血管内に増えます。
この物質の中には痛みを起こさせるものがあり、これが溜まって痛みをおこします。
特に関節はたくさんの血管が集まっている場所ですので、関節痛(節々の痛み、筋肉痛のような痛みと表現されます)がおこるのです。
腰もたくさんの血管が集まっている場所ですので、腰痛がおこる場合があるのです。
そして倦怠感ですが、これは高熱を出すために全身の筋肉を震わせるためにおこる震えなどの疲れからおこるものだと考えられてきました。
しかし、この倦怠感も免疫機能によってウイルスと戦うために増えた血管内物質が脳に溜まるためであることがわかりました。
ですので、これらの腰痛や倦怠感はインフルエンザのほかの症状が治まっても、血管内の物質が減るまでの間は続くこともあります。
インフルエンザの腹痛の対処法は?
インフルエンザに限らず、ウイルス性の病気による腹痛や下痢は以下のような方法で対処してください。
- すべて出してしまう
トイレを我慢せずに、すべて出してしまいましょう。
ウイルス感染による下痢便内には、ウイルスから出た毒素が含まれています。
我慢したり、下痢止めなどを使用したりして体内に残しておくことは、回復を遅らせてしまいます。
そのため、下痢は止めたりしない方が良いですね。
ただ、下痢で水分が失われますので、こまめに水分補給をしておきましょう。
- 市販の痛み止めを使わない
インフルエンザでは高熱も出ますので、解熱鎮痛剤で少しでも楽になりたいと思うでしょう。
しかし市販の痛み止めにはインフルエンザでは使用してはいけないものがあります。
痛みがひどい場合は医師に相談し、処方された薬を飲むようにしてください。
また薬以外で痛みを和らげる方法としまして、お腹周りの衣服を緩めたり、お腹を「の」の字を書くようにさすったりする方法があります。
子供のころ、お母さんにお腹をなでてもらって痛みが治まった経験がある方も多いのではないでしょうか?
まとめ
私たちが知っている一般的なインフルエンザのイメージとは違った初期症状をお伝えしてきました。
インフルエンザは予防が大切な病気です。
周りの流行している情報を知ることで、予防をしっかりすることができますし、インフルエンザにかかってしまっても素早い対応をすることができます。
流行する季節になって慌てないように、これから正しい知識をつけておきたいですね。
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