RSウイルス感染症の潜伏期間について!いつからうつる?
寒くなってくるといろいろな病気が流行し始めてきますね。
小さなお子さんをお持ちのお母さん達にとってインフルエンザに並んで気になるのがRSウイルスだと思います。
出来ればRSウイルスの感染自体を避けたいと思うお母さん方も多いのではないでしょうか?
感染を避けるにはRSウイルスに感染した人との接触を避けるのが一番ですが、そこで気になるのが「潜伏期間でもRSウイルスがうつるのか?」ということですよね。
そこで今回は、RSウイルスは潜伏期間にもうつるのか?潜伏期間はどのくらいなのか?といった、気になるRSウイルスの潜伏期間について見ていきたいと思います。
RSウイルスは潜伏期間中でもうつるの?
RSウイルスは、感染すると2~8日間の潜伏期間の後に症状が出ます。
この発症までの症状がほとんど出ない2~8日間のことを潜伏期間というのですが、実はRSウイルスの場合、この潜伏期間中にも感染力があるとされています。
具体的には、発症から4~5日ほど前から感染力があると言われていますね。
ですので、大人がRSウイルスに感染して、知らない間に子供にうつしてしまった!なんてことも起こり得るというわけです。
これは子供同士でも起こることですので、遊び盛りの子供と乳児が接触して感染したといったケースも考えられますね。
このように、RSウイルスでは気付いたら家族全員が感染してしまうなんてことも、可能性としてあり得ることを覚えておきましょう。
しかし、実は発症前だけでなく発症した後にも注意が必要です。
というのも、RSウイルス感染症では、症状が落ち着いた後も1~3週間は感染させてしまうリスクがあると言われています。
症状が無くなったら人への感染はもうないと考えている方がほとんどだと思いますので、これは意外な盲点なのではないでしょうか?
潜伏期間中にRSウイルスに気付くことは出来る?
潜伏期間というのは、感染してから症状が出る前までの期間のことですので、当然ですが気づくことは難しいといえます。
多くの人は鼻水から始まりますので、仮に症状が出たとしても「風邪かな?」と思われることが多いかと思います。
これが大人であれば、まだ自分の体調なのでなんとなく分かる方もいらっしゃるようですが、乳幼児となると話は別です。
様子で気付けるお母さんもいるかもしれませんが、基本的には潜伏期間中の発見は難しいと考えておきましょう。
なお、医療機関においても発症するまではRSウイルスの断定は困難かと思います。
というのも、RSウイルスに限らずウイルスの検査方法というのは、基本的にウイルス量で判定しているからですね。
発症前というのはまだウイルスが増えきっていない状態なので、検査に引っかかる可能性はかなり低いと考えて良いでしょう。
ただ、一応ですがRSウイルスに感染している可能性を、状況などからある程度予測することは可能です。
例えば、家族内にRSウイルス感染症と診断された人がいる場合や、幼稚園や保育園などで流行している場合などですね。
RSウイルスは感染力の非常に高いウイルスなので、こういった状況があるのであれば、既に感染している可能性が高いと考えられるわけです。
ですので、もしそういった状況があるのであれば、潜伏期間中である可能性も考慮に入れておきましょう。
RSウイルス感染症の可能性がある場合は何に気をつければ良い?
では、もし状況的に潜伏期間中である可能性が高いとなると、何に気をつけておけば良いのでしょうか?
このような場合、まずは少しの体調の変化にも注意しておきたいですね。
大人の感染の場合はもちろんのこと、子供の感染の場合、普段と様子が違わないか?鼻水や咳などの軽い症状が出ていないかなどをチェックしておくと良いでしょう。
また、潜伏期間というのはまだ発症していないという意味でもありますので、早期に対策をすることで発症自体をある程度抑える事が可能な場合もあります。
免疫力を高めることで、体内でのウイルスの繁殖を抑えることが有効ですね。
具体的には、しっかりと休息をとり、栄養のあるものをとって体力をつけておくだけでも、発症を抑えることができたり、軽い症状で済む可能性が高まります。
また、喉の粘膜を潤しておくと、RSウイルスが侵入した場合でも感染したり増殖したりしにくくなりやすいです。
ですので、マスクの着用も非常に有効と言えますね。
マスクをつけることで喉の乾燥を防ぎ、RSウイルスの新たな侵入を防ぐことができます。
あとは、こまめな水分補給も有効な方法だといえますね。
脱水は体の調子を崩すことに繋がりますので、冬場でも水分補給はしっかりと行うようにしておきましょう。
こういったことに注意しておけば、ある程度の対策になるかと思いますので、もし感染したかもと思ったら試してみてくださいね。
病院に行く時の目安は?
まず1歳未満の乳児や先天性の疾患がある方は重症化のリスクが高いので、大量の鼻水や熱、咳などでも早めに病院へ行くことをお勧めします。
あらかじめ病院に行っておくことで、重症化のリスクを抑えることが出来ますよ。
特に小さなお子さんは、状態が急変して重症化する場合もありますので、必ず病院を受診するようにしてください。
既にRSウイルスに何度か感染した子供や大人であれば、症状によって判断すると良いですね。
咳や鼻水の症状がひどかったり、高熱が出るような場合は病院を受診した方が良いでしょう。
軽い症状であれば、自宅で安静にしておくのが良いかと思います。
ただ、仮に症状が軽くても、症状が1週間以上長引く、呼吸が苦しいといったケースでは、病院を受診したほうが良いですね。
こういったケースでは、重症化の前触れである可能性や、他の感染症にかかっている可能性がありますので、注意をしておきましょう。
まとめ
今回お伝えしたとおり、RSウイルスは潜伏期間中でもうつることがあります。
ただ、潜伏期間自体を把握することは困難なので、状況から感染の可能性を判断すると良いですね。
もし感染したかも・・・と思ったら、今回お伝えしたような対処法を試してみてくださいね。
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