インフルエンザの初期症状!喉の痛みや頭痛、寒気などに要注意!
風邪と似たような頭痛や高熱といった症状がでるインフルエンザですが、早くに受診することによってより効果的な治療法が受けられることをご存知ですか?
ウイルスに感染してしまっても、インフルエンザの初期症状を知っていれば素早く効果的な対応をすることができます。
特に重症化しやすい子供や高齢者は早めのケアが大切です。
今回はそんなインフルエンザと風邪との違いや、喉の痛み・頭痛・寒気などの初期症状に注目して見ていきましょう。
インフルエンザと風邪の違いは?
まずインフルエンザとは、インフルエンザウイルスが喉や気管支、肺に感染し増殖することによっておこる流行性の感染症です。
「流行性」ということが風邪とは違うところで、周りでインフルエンザの人が増えてきた、子供の学校や幼稚園で学級閉鎖があった、など爆発的にインフルエンザ患者が増えていきます。
インフルエンザの症状としましては
- 高熱(38度以上)
- 全身の体の痛み(おもに関節)
- 全身の倦怠感(異常な体のだるさ)
- 寒気
- 頭痛
このような症状が突然襲ってきます。
「咳がたまに出るな」「鼻水が出るような・・・」「微熱が続くな」といった緩やかな体調の変化で一般的に言われる〝風邪″とは違うことがお分かりいただけると思います。
また、「全身の体の痛み」は主に「関節痛」と呼ばれるもので、「体の節々が痛い」と表現されます。
それに加え「全身の倦怠感」もありますので、以前、私がインフルエンザに罹ったときは「起き上がるのもやっと。筋肉痛のような痛みで、痛くて歩けない」といった症状がでました。
また、咳や喉の痛み、鼻水などはインフルエンザの症状としてすぐに出るものではなく、治りだしたときに出てくる諸症状だと考えておいたほうがいいかもしれません。
インフルエンザの初期症状の特徴は?
前に紹介しました通り、風邪と似ているようですが、一つ一つ確認していくとインフルエンザの初期症状は風邪とは違うことがわかります。
では具体的に初期症状を挙げて、今の自分がインフルエンザなのか推測していきましょう。
- 突然の寒気(悪寒)
全身ががたがたと震えるような寒気が襲ってきます。
これはインフルエンザウイルスに感染してしまった体が、ウイルスと戦うために熱を必要とするため、体を震わせて体温を上げようとするためにおこる症状です。
悪寒(おかん)とも言われますが、全身が気持ち悪いほど寒いといった感じです。
- 頭痛
インフルエンザウイルスが体の中で増殖を始めると、頭がなんだか重たいな。と感じるようになります。
そして、インフルエンザの初期症状で起こる頭痛では「ガンガンして割れるような痛み」と表現されます。
普段の頭痛と何か違うな?と感じたら、インフルエンザの初期症状かもしれません。
- 喉の痛み
喉の痛みについては判断が難しいところです。
なぜなら、風邪の症状の代表的なもので、インフルエンザに特徴的な症状ではないからです。
インフルエンザは全身での症状がおこる感染症ですので、喉の痛みだけでインフルエンザと判断することはできません。
ですが、喉でウイルスが増殖することを考えると、普段とは違った感じがすることは間違いありませんので、ほかの症状と併せて判断していくことになります。
インフルエンザかも?と思ったら
手洗い、うがい、マスクの着用など、たくさんの予防法がありますが、残念ながらインフルエンザウイルスに感染してしまった場合、どう対処するのがいいかご紹介します。
前に早く受診を!と書きましたが、実はインフルエンザの症状が出てもすぐには検査で判定ができません。
ウイルスが十分に増えておらず、検査結果が陰性になってしまうことがあるからです。
一番良い検査する時間は、発熱などの症状が出て24時間たってからです。
タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、発症してから48時間以内に服用をすることで、高い効果が期待できます。
ですので、症状がでて24時間たった後、できるだけ早く受診することをお勧めします。
では、症状が出てから受診するまで、どのように過ごすとよいのでしょうか?
- 室内の湿度を管理する(40%以上を目安に)
濡れたタオルを干すだけでも湿度を上げることができます。
- 水分をこまめにとる
喉を常に潤しておくことで、呼吸した際に体の中に入るウイルスを減らすことができます。
また、たくさん汗をかくので、脱水を防ぐためにも水分をたくさんとりましょう。
- マスクをする
呼吸で口の中や喉の潤いは外に逃げてしまいます。
マスクをすることで、呼吸による水分の蒸発を防ぐことができます。
- 市販薬(鎮痛剤や解熱剤)は使用しない
インフルエンザで出る高熱は、体がウイルスと戦うために必要な熱だといわれています。
これをむやみに下げてしまっては、体がウイルスと戦うことができなくなってしまいます。
また、市販の鎮痛剤をインフルエンザ感染中にしようすると、思わぬ副作用が出ることが報告されており、インフルエンザより恐ろしい合併症を引き起こしますので、市販薬は絶対に使用しないでください。
- 体は温め、頭痛は冷やすとよい
高熱とともに大量の汗が出ることがあります。
体を冷やさないように、こまめに体をふいたり、着替えたりしましょう。
また、頭痛は冷やすことで改善できます。
保冷剤や氷枕、冷感シートなどで、頭だけを冷やすようにしてください。
- 安静
とにかく寝ることです。
辛くて眠ることができない場合でも、横になって目を閉じるだけでも効果はあります。
ウイルスと戦うためだけに体力を使うように、体を休ませましょう。
まとめ
インフルエンザ予防をいくらしたといっても、感染してしまうこともあります。
感染してしまった際の対処法を知っておくことで、重症化せずに済む方法をご紹介しました。
万が一、感染してしまった場合、症状が出てから「24時間」、受診するまでは「水分補給」と「安静」と覚えておいてくださいね。
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