ノロウイルスの嘔吐物の処理手順と方法は?布団や衣類の洗濯法も!
冬場の食中毒として多く発生するノロウイルス。
このノロウイルスにかかった場合、潜伏期間を過ぎると嘔吐の症状が出始めます。
子供の場合はその場でもどしてしまうことが多く、大変なのが、嘔吐物の処理。
特に、布団に付いてしまった場合は厄介です。
今回は、そんな嘔吐物の処理の方法についてお話します。
布団や衣類の洗濯の手順がよくわかりますよ。
ノロウイルスの嘔吐物の基本的な処理手順は?
嘔吐物にはウイルスが大量に含まれていますので、感染を防ぐため処理は慎重に行なう必要があります。
◇嘔吐物の処理に必要なもの
- マスク(あればゴーグルも)
- ビニール手袋(またはゴム手袋)
- 次亜塩素酸ナトリウム(台所用塩素系漂白剤の主成分)
- ビニール袋
- ペーパータオル
できるだけ使い捨てのものを用意しましょう。
嘔吐物の処理を行なう場合は、まず、換気を行ない、マスクと手袋を着用します。
処理を行なう人以外は嘔吐物に近づかないようにすることも大切ですね。
嘔吐物を広げないように注意しながら、外側から内側に取り除き、ビニール袋に入れます。
そして、使用したペーパーと0.1%に薄めた次亜塩素酸ナトリウムもビニール袋に入れ、完全に浸かるようにします。
ちなみに0.1%の次亜塩素酸ナトリウムは、2リットルの水に次亜塩素酸ナトリウムを50ml加えると作ることができますよ。
次に、嘔吐物が付着した部分の消毒を行ないます。
次亜塩素酸ナトリウムをしみこませたペーパータオルで拭きとり、10分後に再び水拭きをします。
最後に手袋の表面を内側に包みこむようにし、マスクなどと一緒にビニール袋に入れ、ビニール袋の口を固く縛ったら終了です。
私の場合は、掃除の際に気付かないうちに衣服に付着すると嫌なので、エプロンをつけて嘔吐物の処理をしました。
使い捨てのエプロンがなかったので、処理後、後ほど紹介する衣服の消毒方法にて消毒を行ない洗濯しましたよ。
少し手間はかかりますが、感染を予防するためですから仕方ありませんね。
嘔吐物の処理はすぐに法毒液で拭き取り、乾燥させないことがとにかく大事です。
また、処理後は必ず手を念入りに洗い、予防を心がけるようにしましょう。
ノロウイルスの嘔吐で汚れた衣類の洗濯の手順や方法は?
衣類に付いたウイルスも感染源となりますので、注意が必要です。
嘔吐物が付いたまま洗濯機で洗ったり、他の衣類と一緒に洗濯機で洗ったりすることは避けましょう。
汚れた衣服は、マスクと手袋をつけ、バケツで水洗いします。
そして、0.02%の次亜塩素酸ナトリウムで30分つけ置きしましょう。
ちなみに0.02%の次亜塩素酸ナトリウムは2リットルの水に次亜塩素酸ナトリウムを10ml加えることで作ることができます。
もしも衣服の色落ちが心配な場合は、85℃以上のお湯で1分間つけ置きすることでも効果を得ることができますよ。
ただし、この時は、お湯の温度を少しずつ冷ましながら洗濯することをおすすめします。
いきなり冷たいお水で洗濯してしまうと、繊維が急激な温度変化に耐えられず、シワや縮みができてしまう場合があるからですね。
嘔吐で布団が汚れた場合はどうすればいいの?
布団に嘔吐物が付いた場合は、どうすればいいのか困ってしまいますよね。
まず、応急処置として、ペーパータオルで嘔吐物を拭き取ります。
この際もマスクや手袋は忘れずにつけるようにしてくださいね。
そして、スチームアイロンを使い、布からアイロンを浮かせた状態で85℃以上の熱に1分間あてます。
ノロウイルスは熱に弱いので、これだけで充分効果がありますよ。
仕上げに、天気のいい日に布団を干すようにすれば終了です。
また、気になるようであれば、布団のクリーニングを行ないましょう。
まとめ
今回は、衣服や布団の洗濯方法についてお話しましたが、いかがでしたか?
ノロウイルスを発症すると通常は嘔吐の症状がでます。
ノロウイルスが原因の嘔吐物は、通常の嘔吐物以上に気を付けながら処理を行なう必要があり、絶対に素手では触らないようにしましょう。
少し面倒に感じるかもしれませんが、ノロウイルスは感染力が強いので、マスクとゴム手袋やナイロン手袋を身に付け、消毒や手洗いもきちんと行なうことが大切ですよ。
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