大人のインフルエンザで頭痛が続く!痛みがひどい時の対処法は?
インフルエンザの大人の症状に頭痛というものがあります。
つらい頭痛、どうにかできないのでしょうか。
今回は、どうしてインフルエンザで頭痛が続くのかをお話したうえで、頭痛に効く対処法をご紹介したいと思います。
インフルエンザの大人の症状に頭痛はある?症状はどれくらい続くの?
インフルエンザに感染すると、高熱のほかに、頭痛の症状も伴ってしまうことがあります。
これは、体内でウイルスを攻撃する時に分泌される「プロスタグランジン」という物質が原因となり、起こる症状です。
インフルエンザの症状がひどい場合、プロスタグランジンの分泌も増え、結果として頭痛の症状も比例して重くなってしまうのです。
つまり、熱が下がったとしても頭痛の症状がある場合は、まだ体内にインフルエンザウイルスが潜伏していると判断できますね。
ちなみにプロスタグランジンは関節痛の症状も引き起こしてしまいます。
それでインフルエンザにかかると関節が痛くなるのです。
通常、頭痛はインフルエンザを発症してから5日程度でおさまります。
もしもそれ以上に頭痛が続く場合は、合併症を起こしている可能性もありますので、必ず病院を受診するようにしましょう。
インフルエンザの頭痛が続く場合の対処法は?
先ほども少しお話しましたが、インフルエンザによる頭痛は回復にむかっている「しるし」でもあり、異常なことではありません。
けれど、頭痛の症状はつらいですよね。
では、どのように対処すればいいのでしょうか?
実は、我慢できる程度であれば何もしないことが最もいい治療法であるといえます。
そして、これには、きちんと理由があります。
頭痛をおさえようと鎮痛剤を服用すると、鎮痛剤は同時に熱を下げる働きをします。
インフルエンザで高熱が出るのは、体温をあげることで免疫力を高め、インフルエンザウイルスを退治しているからで、むやみに熱を下げてしまうと攻撃力が弱まってしまうのです。
ですから、できるだけ熱は下げない方が早くインフルエンザを完治させることができるというわけです。
頭痛は薬を飲まなくても、頭や首のうしろを冷やすことでもずいぶん楽になります。
発熱すると血管が広がって血流が良くなり過ぎるため頭痛が起こるので、血管の拡張をおさえることにより、痛みを和らげるのです。
氷枕や冷えピタなどを使って、頭痛とうまく付き合っていきましょう。
でも、どうしても我慢ができない場合は鎮痛剤の服用を考えましょう。
ただし、インフルエンザの頭痛は風邪の頭痛とは違いますので、注意が必要です。
特定の鎮痛剤をインフルエンザにかかっている時に服用すると、「インフルエンザ脳症」や「ライ症候群」といった病気を発症することがあり、最悪の場合、死に至ることもあるからです。
一般的には子どもにとってリスクの高い病気であるといわれていますが、大人も注意が必要です。
鎮痛剤を服用する際は、以下の鎮痛剤の服用は絶対に避けるようにしてください。
■アスピリン(アセチルサリチル酸)
バファリン、アスピリンなど
■ジクロフェナクナトリウム
ボルタレン
■メフェナム酸
ポンタール
インフルエンザにかかっている時に自己判断で薬を服用することは、あくまでも応急処置にすぎません。
できるだけ早く病院を受診し、正しい治療を受けるようにしましょう。
まとめ
インフルエンザの頭痛についてお話しましたが、いかがでしたか?
ご紹介した通り、インフルエンザの場合、むやみに熱を下げない方がいいので、頭を冷やすという方法が1番良いといえるでしょう。
通常の風邪などの頭痛とは違い、鎮痛剤を飲むことによって重篤な病気を発症する危険もあり、自己判断での鎮痛剤の服用は危険です。
どうしても頭痛が辛い場合は、病院を受診し、薬を処方してもらいましょう。
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