インフルエンザA型、B型の完治までの期間は?自然治癒はする?
高熱や悪寒など辛い症状が多いインフルエンザですが、医療機関を受診せず、薬などに頼ることなく自然治癒で回復できるのでしょうか?
また完治するまでの期間はどのくらいかかるのでしょうか?
インフルエンザA型、インフルエンザB型などよく耳にしますが、対処法に違いはあるのでしょうか?
今回は、このような疑問に答えていきながら、インフルエンザを早く治すために必要なことを学んでいきましょう。
インフルエンザA型・B型は自然治癒するの?その根拠は?
インフルエンザウイルスに感染してしまった!と思ったら、どうされますか?
早く受診して、インフルエンザ薬をもらって…と考える方が多いと思います。
しかし、インフルエンザ薬(有名なものはタミフル、リレンザなど)は承認され一般的に処方されるようになったのは2001年前後です。
では、それ以前はどうしていたのでしょうか?
インフルエンザ薬ができる前の治療法は、辛い症状を対症療法(それぞれの症状を抑える薬を使用すること)で抑えつつ、インフルエンザが自然治癒するのを待つというものでした。
実は、現在もその根本的な治療は変わっていません。
これは、インフルエンザ薬にはウイルスの増殖を抑える働きがあるだけで、ウイルスを殺す、体外に出す働きをしているのはもともと人間の体に備わっている免疫機能だからです。
インフルエンザ薬が発症してから48時間以内に服用を開始しないと効果が期待できなかったり、症状が落ち着いても処方されたインフルエンザ薬を飲み切らなければならなかったりするはこのためです。
インフルエンザと分からなかったとしても、インフルエンザ薬を飲まなかったとしても、自然治癒する感染症だと分かれば、あまり神経質になる必要はなさそうですね。
しかしこれは普段から体力があり、しっかりと休息が取れる方に限った話です。
持病がある、乳幼児、高齢者などは重症化しやすく、命にかかわることもありますので、必ず医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
インフルエンザの完治までの期間は?
インフルエンザウイルスは、感染して潜伏期間の1~3日ほどを過ぎたあたりから、症状が出てきます。
インフルエンザの主な症状は高熱や悪寒ですが、これは症状が出てから大体2~3日で下がってきますね。
ですが、インフルエンザの熱は二峰性発熱といわれています。
これは朝、平熱程度まで下がっていたのに、夕方から上がりだして夜中には高熱になってしまうといった症状です。
一度熱が下がったからといって、治ったと勘違いしないように気を付けましょう。
熱が下がって丸2日以上経っていれば、感染力はありませんので外出しても問題ありません。
ただ、熱が落ち着いてきた後から、咳や鼻水などの諸症状が出ることもあります。
これらは熱のように突然落ち着くようなものではないので、しばらくは咳や鼻水が出ることもしばしばですね。
辛い症状は発症してから3日前後、その後は諸症状が2~5日ほど続くと考えておいた方がいいと思います。
インフルエンザA型を完治させるためのポイントは?
インフルエンザA型でつらいのは高熱や頭痛、悪寒などになります。
高熱は、頭や首、わきの下などの血管が集まっている場所を冷やしましょう。
頭痛も冷やすと痛みが軽減します。
熱が出た後はたくさん汗をかきますので、水分補給をしながら、体が動くようであれば汗を拭きとり着替えましょう。
とにかく体を休めることが回復への近道になります。
食欲もあるようでしたら、消化に良い栄養のあるものを積極的に食べましょう。
インフルエンザB型を完治させるためのポイントは?
インフルエンザB型は腹痛と下痢が特徴で、熱はあまり上がらず微熱程度、咳や鼻水など一般的な風邪と症状が似ていることあり、インフルエンザだと気づきにくい場合があります。
ですが、自然治癒で治るので安心してください。
まず下痢ですが、我慢することなく出るだけすべて出してしまいましょう。
体は複数回下痢をさせることにより、お腹の中のウイルスを体外に出そうとしているからですね。
出しきってしまえば、結果的に回復も早まります。
下痢のあとは水分補給を忘れずに行ってください。
飲めるものならば何でも構いませんが、常温のスポーツドリンクやぬるめの塩分を含んだスープなどがお勧めですね。
こちらも体を休めるために安静に過ごすと、つらい症状は3日前後で回復していきます。
まとめ
それぞれ流行が予想されている、インフルエンザA型・B型の対処法を見てきました。
インフルエンザを自然治癒で治すというと意外だと思われる方も多いと思いますが、インフルエンザ薬は回復を手助けするもので、基本的には自然治癒力で回復していきます。
インフルエンザだと気が付くのが遅れたり、どうしても医療機関を受診できなかったりしても、心配することはありません。
今回お伝えしたような対処法を参考にしてみてくださいね。
ただ、症状が重い場合や子供・ご高齢の場合などは、必ず病院に行くようにしてください。
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