おたふく風邪の予防接種に副作用・副反応はある?
おたふく風邪は、発症すると耳の下から顎にかけて腫れがみられるほか、発熱や首の痛み、頭痛などもあらわれます。
ムンプスウィルスというウィルスが原因で、せきやくしゃみなどの飛沫感染や接触感染によって周囲に広がります。
このおたふく風邪には特別な治療薬はありませんので、予防接種を受けることが一番有効な予防方法といわれていますね。
ただ予防接種を受けるとき、気になるのが副作用・副反応ですよね。
特に小さな子供が受けるとき、ママは心配になりますよね。副作用が怖いから予防接種を受けない、という方も中にはいらっしゃると思います。
今回は、そんなおたふく風邪の副作用・副反応について詳しく解説します。
おたふく風邪の予防接種に副作用・副反応ってあるの?
おたふく風邪に限らず、予防接種には副作用や副反応があります。
おたふく風邪の予防接種ワクチンは、原因となるムンプスウィルスの毒性を弱めた「生ワクチン」であるため、どのような副作用・副反応が出るのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
おたふく風邪の副反応は、特別危険なものは起こりにくいとされています。
子供の場合は、予防接種の2~3週間後に軽くおたふく風邪にかかったような症状(耳の下の腫れや熱、せき、鼻水など)がおこることがあります。この場合は一時的なものなので特に心配することはなく、数日で治ります。
このような副反応が出る確率もわずか2~3%です。これまでの予防接種で副反応が出たことがなければ特に心配はいらないでしょう。
ただしこれまでの予防接種でけいれん、ひきつけなどをおこしたことがある方は、医師に相談しましょう。
稀に重篤な副反応が出るケースもあります。次の章でご説明します。
予防接種後にどんな症状が出たら注意すれば良い?
おたふく風邪の予防接種を受けてから3週間後くらいに、ごく稀に(数千人に一人の割合で)無菌性髄膜炎を引き起こすことがあります。
無菌性髄膜炎の症状としては、発熱、頭痛、嘔吐などがあります。軽い症状で後遺症が残ることはほとんどないそうですが、接種後にこのような症状があらわれたら病院で診てもらうようにしましょう。
また、発疹やかゆみ、紫斑などが100万人に一人の割合で発症するといわれています。過去には膵炎、難聴、大人の男性に精巣炎などが起きた例もあるそうです。
しかしこれらの副反応は、おたふく風邪に自然感染したときの合併症の発生率と比べるとかなり頻度が低いです。
ワクチン接種後30分であらわれる重篤な副反応として、発熱、手足の腫れ、じんましん、呼吸困難、血管浮腫などのアナフィラキシーショック症状が出ることがあります。
これは非常に稀なケースですが、接種後30分は安静にして病院と連絡が取れるようにしておくなど、注意が必要になります。
副作用・副反応が出た場合の対処法は?
ワクチン接種後に、熱や耳の下の腫れが出た場合は数日後に良くなりますので心配はいりません。
熱が出た場合、副反応によるものなのか、普通の風邪によるものなのか区別がつきにくいこともあるかもれませんが、そんな時は注射をした皮膚を見て発疹や発赤が出ていないか見てみましょう。
熱が37度前後の微熱の場合は副反応である可能性が高いですが、38度を超える高熱が続くような場合は、他の病気の可能性もありますので病院を受診するようにしましょう。
赤ちゃんや幼児の場合は脱水症状にならないよう、こまめに水分補給をしましょう。
また、頭痛がなおらない、嘔吐を繰り返すなど心配な症状があるときは、病院を受診するようにしましょう。
まとめ
おたふく風邪の予防接種は、現在のところ任意接種なので費用も自己負担になります。
しかし予防接種を受けることで90%以上の確率で免疫を獲得することが出来るんです。
副反応の心配をされる方もいると思いますが、おたふく風邪にかかってしまったときのことを考えると、やはり受けておいた方が賢明ではないでしょうか。万が一かかってしまった時の重症化のリスクを大幅に減らすことができますよ。
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