おとなのおたふく風邪は予防できる?予防接種はあるの?
おとながおたふく風邪にかかると重症化する、って聞いたことはありませんか?
もし感染して合併症などが起きてしまったら…と考えると、やはり予防しておくのが一番ですよね。
でもおとなになってからでも予防接種って受けられるのでしょうか?家族がおたふく風邪にかかった場合、予防する方法ってあるのでしょうか?
今回は、おたふく風邪の予防法について詳しくお伝えいたします。
おとなのおたふく風邪の予防法は?
おたふく風邪は、正式には「流行性耳下腺炎」といって、ムンプスウィルスの感染が原因で起こります。
潜伏期間が2~3週間ととても長く、発症すると発熱や耳下腺(耳の下にある唾液の出る腺)の腫れや痛みの症状が出ます。
主に3歳から6歳ごろの幼児の感染が多いですが、大人でも感染します。
一度子供のころにかかったことがあれば抗体が出来ているので、ほとんどかかることはありません。しかし予防接種を受けていない人や今までかかったことがない人が感染すると、重症化しやすいといわれています。
とくに小さいお子さんがいるご家庭では、子供からウィルスをもらってしまうケースもあるようなので、しっかり予防していかなくてはなりませんね。
では、おたふく風邪の予防方法としてはどのようなものがあるかというと、やはり一番有効なのが「予防接種」を受けることです。
おたふく風邪に対する特別な薬というものは現在のところありません。
感染しないためというよりは、重症化を防ぐということが予防接種の大きな役割といえます。
おたふく風邪の予防接種は、生ワクチンといって毒性を弱めたムンプスウィルスから出来ています。この生ワクチンの接種によって、ムンプスウィルスに対する抗体をつくることができるんですね。
家族がおたふく風邪になった場合はどのように予防すれば良い?
小さなお子さんがいるご家庭などでは、子供からウィルスをもらってしまうケースもよくあります。
家族がおたふく風邪になってしまった場合、そのときに予防接種を受けても意味がありません。
それはワクチンを接種してから抗体が出来るまでに約1ヶ月ほどかかってしまうためです。
ムンプスウィルスはとても感染力が高いウィルスなので、一緒に暮らしている家族にうつらないようにするのはとても難しいでしょう。
おたふく風邪は、咳やくしゃみなどの飛沫感染や接触感染によって周囲に広がりますので、家族は色々な場面で感染する可能性があります。
感染しないためには、
- できるだけ近寄らない
- マスクを着用
- 手洗いやうがい
- タオルなどの共有を避ける
- ドアノブやスイッチをこまめに拭く
といったことが効果的かと思います。
特に感染力が強い期間というのが、腫れの出る1日前~腫れて3日後といわれていますので、特にその期間は感染した人やその家族は注意が必要になりますね。
大人のおたふく風邪に予防接種ってあるの?
もちろん大人でも予防接種を受けることができます。
子供のころにおたふく風邪を経験していない人、予防接種を受けたことがない人で、小さな子供がいる人はおたふく風邪にかかるリスクが高くなります。
大人になってからかかると、男性は睾丸炎、女性は卵巣炎の合併症を引き起こす可能性が高くなります。
もし自分が抗体を持っているのかどうかわからないという場合は、病院で検査することもできます。
ただし検査するのにも5000円から7000円くらいかかってしまいますので、抗体がなかった時のことを考えて、検査せずに予防接種のほうを受けることを勧める病院もあるようです。
抗体は年を重ねる毎に効果が薄れていくともいわれていますので、重症化が心配な場合や子供と接することの多い方は、予防接種は受けておいた方が安心ですね。
予防接種は、病院の内科で受けることができます。費用は病院によりますが、6000円から8000円くらいが多いようです。予約制のところもありますので、詳しくは病院へ問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
おたふく風邪は、症状そのものよりも合併症が怖い病気です。
おたふく風邪のワクチンを一度接種すれば、90%以上の免疫が作られるそうなので、もしかかってしまっても重症化や合併症のリスクを減らすことができます。
小さな子供がいる方は、おたふく風邪の予防接種を検討してみてはいかがでしょうか。
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