おたふく風邪の症状が軽い場合は?大人だとどうなの?
おたふく風邪は小さな子供がかかりやすい病気といわれていますが、大人になってからもかかることがあります。
おたふく風邪というと、頬っぺたが腫れる、熱が出るといった症状が出ることはご存知ですよね。
大人になってからかかると重症化しやすいといわれているおたふく風邪ですが、症状が軽い場合もあるんです。
症状が軽い場合は、どんな症状が出るのか?また、大人と子供では違いが出るのか?といったことについてお伝えしたいと思います。
軽いおたふく風邪の症状ってどんな感じ?
おたふく風邪は正式には「流行性耳下腺炎」といいます。
ムンプスウィルスに感染したことが原因で、14日~21日の潜伏期間を経て発症し、発熱や耳下腺(耳の下にある唾液の出る腺)が炎症をおこす病気です。
小学校入学前までの子供がかかることが多い病気で、とても感染力が強く家族やクラスの友達などにうつりやすいのが特徴ですね。
おたふく風邪の症状というと、
- 38~40度の発熱、咳、鼻水など、風邪に似た症状
- 首の痛み、頭痛
- 腹痛や嘔吐
- 耳下腺の腫れ
などがあります。
子供の場合だと、高熱が続くことはあまりありません。熱は3日程度、腫れもだいたい1週間から10日ほどでおさまります。
しかし症状が軽い場合だと、
- 耳下腺の腫れが片方だけ
- 熱は微熱か平熱のまま
- 風邪のような症状もあまり見られない
と、一見おたふく風邪と分からないようなこともあるんですね。
子供の場合は、比較的元気に過ごしているお子さんもいるようです。
大人のおたふく風邪が軽い場合は?
お子さんがおたふく風邪にかかってしまった場合、看病している大人にも感染が広がってしまうことがあります。
大人がおたふく風邪にかかると、40度近い高熱が出る、男性は睾丸炎、女性は卵巣炎、髄膜炎、膵炎、などの合併症を引き起こす可能性が高いといわれています。
しかし大人の方が必ずしも症状が重くなるというわけではなく、軽い症状、もしくはほとんど症状が出ないで終わってしまうというかたもいます。
大人のおたふく風邪で軽い場合の症状としては、
- 熱が出ない
- 耳下腺が腫れない、もしくは片方だけ
- 風邪のような症状も出ない
- 体がつらくない
- 痛みがない、少ない
などがあります。
大人の場合、高熱が出て、腫れや痛みがひどく食事もできないような人もいる一方で、4~5人に一人の割合で、症状が軽いもしくは「不顕性感染」といって症状が全く出ない人がいます。
症状が軽いからといって、すぐに治るというわけではありません。
数日後に熱が出たり咳や吐き気などの症状があらわれてくる例もありますし、大人の方が子供よりも治りが数日遅いともいわれていますので、軽いからといって油断はできませんね。
症状が軽い場合の注意点はある?
まずは受診を
おたふく風邪の初期症状は普通の風邪と似ていて、耳の下が腫れてくるまではなかなかおたふく風邪と気づきにくいものです。
初期症状としては、頭痛や熱、体のだるさなど風邪のような症状が出ますので、子供の場合は小児科を、大人は内科を受診するようにしましょう。
耳の下が腫れた場合は耳鼻科でも大丈夫です。
安静にして過ごす
おたふく風邪の特効薬はありませんので、かかってしまったら自宅で安静にしてしっかりと休養をとることが大切です。
また、おたふく風邪は感染力が強いことから出席停止期間が決められています。学校や保育園などは、発症から5日間は出席することができません。
大人の場合も、病院を受診して治るまでは安静に過ごしましょう。
症状が軽いと案外普段通りに過ごせることもあるのですが、症状が軽くても外出したりせず、感染が広がらないように注意しておきましょう。
水分補給
耳の下や頬が腫れている場合は、なかなか飲食ができないことがあります。
飲み込むときや嚙むときに痛みが出ますが、飲食を我慢していると脱水症状になりかねません。
水分をこまめに摂り、食事はスープやおかゆのような飲み込みやすいものを摂るようにしましょう。
ただし熱いものや酸っぱいものは唾液腺を刺激しやすいため、控えた方が良いです。
栄養と水分をとりながら安静にしていることで自然と回復してきますよ。
まとめ
おたふく風邪は風邪の症状と似ているため、なかなか判断がつきにくいことがあります。
発熱しない場合や耳の下が腫れない場合でも、体調が悪いな、風邪かな、と思ったら早めに受診し静かに過ごすようにしましょう。
おたふく風邪は一度かかったら抗体が出来るので再びかかることはありませんが、とても感染力が強い病気であるため、家族や友人など周りの人に簡単にうつってしまいます。
感染予防には手洗いやうがい、マスクが有効ですが、まずはワクチンの接種でおたふく風邪を確実に予防していきたいですね。
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