熱中症の症状の治療期間は?対処法として食べ物での対策は可能?
近年、地球温暖化の影響などで日本の気温もだんだん高くなってきていますよね。
乳幼児や高齢者、外で運動する人、持病のある人などは特に熱中症にかかるリスクも高くなります。
今回は、熱中症にかかってしまったときの治療期間や、食べ物での対策はできるのか、さらに熱中症になった場合の対処方法についてお伝えします!
熱中症の治療期間や治療経過は?
治療期間
熱中症は、めまいや立ちくらみなどの軽度の症状、頭痛・吐き気・嘔吐などの中度の症状、発熱や意識障害などの重度の症状があり、処置が遅れると命を落とすこともある恐ろしい病気です。
治療期間は、症状の重症度によって異なります。
めまいや立ちくらみなどの軽度の症状であれば、水分補給や安静に過ごすなどの対処をしていれば1日ほどで回復するでしょう。
中度~重度になると、症状が落ち着くまで3日ほどはかかると言われています。長くて1週間以上かかる人もいるのだそうです。
この治療期間の差は、熱中症にかかった時の健康状態にもよるようです。たとえば、健康な状態だった場合は回復も早く、逆に風邪気味や睡眠不足だった場合には回復にも時間がかかってしまいます。
中度や重度の熱中症だった場合、きちんと治らないまま無理をして普通の生活をしていると、再び熱中症にかかりやすいので、きちんと完治するまで療養しなければなりませんね。
治療経過
病院での治療は、まずは体温を下げる処置を行います。
首元やわきの下、太ももの付け根などを冷却剤などで冷やします。扇風機やうちわを使って風を当て、より早く体を冷やすこともあります。
それでも体温が下がらない場合、胃などに管を入れ冷却水を挿入することで体の内側から冷却する方法がとられることもあるそうです。
また熱中症は脱水症状になっていることが多いため、水分と塩分などの電解質の含まれる経口補水液にて水分補給をします。自力で飲めない場合は、点滴治療も行われます。
重度の熱中症の場合は入院治療が行われるのが一般的です。
熱中症は食べ物で対策できる?
バランスの良い食事や1日3食きちんととることは、熱中症の予防にもなります。
もし熱中症にかかってしまった場合でも、いつもの食事を少し意識して改善していけば、回復も早めることができるでしょう。
熱中症になると、汗をかくことで多くのカリウムが失われています。
カリウムを多く含む、ひじき、ほうれん草、豆類、バナナ、じゃがいもなどは、あらゆる臓器の回復を助ける働きがあります。
また、疲労回復に効果のあるビタミンB1も積極的にとるようにしましょう。うなぎや豚肉や大豆、海苔などに多く含まれています。
その他、体を冷やす効果のある、きゅうり、トマト、トウモロコシ、オクラ、ゴーヤなどもおすすめです。夏の野菜なので、手に入りやすいですね。
塩分、ミネラル、クエン酸の含まれた梅干しは夏バテや疲労回復に打って付けです。
ぜひこれらの食材を食事に取り入れてみて下さい。
熱中症になってしまった場合の対処法はある?
もし自分の家族や友人が熱中症になってしまったら、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。
意識がある場合は、すぐに日陰や涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめます。
首やわきの下、太ももの付け根などを保冷剤などで冷やしましょう。
自分で水分補給ができる場合は、塩分を含むスポーツドリンクや経口補水液で水分をとりましょう。
もし意識がない場合や自力で水を飲めない場合は、病院に搬送し治療を受けましょう。
救急車が来るまでは、涼しいところに休ませ、衣服をゆるめて体を冷やしておくのが良いですね。
熱中症は、すぐに処置をしないとすぐに重度へと移行してしまうため、すばやい対応が肝心です。
まとめ
いかがでしたか?
熱中症が回復してすぐに普段通り活動してしまうと、再び発症してしまうこともあります。
きちんと療養することが大切だということがお分かりいただけたと思います。
また、熱中症はカリウムやビタミンB1などを含む食べ物での対策もできるので、覚えておきましょう。
気温や湿度が高くなる時期は、こまめな水分補給が大切です。水分だけでなく、塩分も忘れずに補給するようにして下さいね。
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